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アーテフィシャルフラワーとプリザーブドフラワーの違いとは?

アーティフィシャルフラワーとは?

こんにちは、メリアルーム アーティフィシャルフラワースクールの森田です。フラワーレッスンにご興味がある方から、最近よく聞かれる質問があります。それは、

「プリザーブドフラワーは知っているけれど、アーテフィシャルフラワーについては、最近その名前を聞くようになったなという程度です。アーティフィシャルフラワーってどういったお花なんですか?プリザーブドフラワーとアーティフィシャルフラワーの違いは何ですか?」

という内容のものです。名前を聞いたことがあっても実際どんな違いがあるのか、本日はその特長とメリット・デメリットについてご紹介させて頂きます。

アーテフィシャルフラワーとプリザーブドフラワーの違い

◆アーティフィシャルフラワーとは?

アートフラワー・シルクフラワーとも呼ばれている、ポリエステル素材を多く用いて人工的に作られたお花です。造られた花なので「造花」という言われ方もされたりします。「造花」というと、やはり安価なイメージのものを想像される方が多いので、あまり印象は良くないかもしれないですね。

しかし近年のアーティフィシャルフラワーのクオリティは本当にとても素晴らしいのです!花びら一枚一枚、葉、茎すべてが精巧に作られていて、生花と勘違いしてしまうほど。

価格によってクオリティはさまざまですが、形状・色合いを限りなく生花に似せて造られた花と、アーティフィシャルでしか出せない色合いのアーティフィシャルフラワー特有の花があり、それらをどうフラワーデザインに活かしていくのか、使用方法は様々です。

◆アーティフィシャルフラワーのメリット・デメリット

メリット①枯れずに長く楽しめる

アートフラワーの最大のメリットです。保管方法をきちんとすれば、色落ちや変色もなく型崩れも少ないのが特長です。(以前のブログでアーティフィシャルフラワーのお手入れ方法についてご紹介しておりますのでご参照ください)

 

メリット②デザインの幅が広い

メリアルームスクールのこだわりの1つに、「他にはないデザインを発信し続ける」という点がありますが、それは切ったり貼ったり自由自在に変形できる耐久性を持つアーティフィシャルフラワーだからこそ、無限の可能性があることからきています。アーティフィシャルフラワーは、アレンジ手法や花以外の異素材との組み合わせが自由で、生花やプリザーブドフラワーでは難しいデザインを作り出すことができます。

 

メリット③種類の豊富さとクオリティ

バラやユリ、ガーベラ、アジサイなど一般的に知られているスタンダードなお花から、桜やヒマワリなど季節のお花など、どのアーティフィシャルフラワーメーカーでも年々、多種多様に品揃えが充実していきているように思います。

そしてそのクオリティも年々良くなり、手触りなども違和感なく、近くで見ても生花と見分けがつかないものもあります。

 

デメリット①香りがない

お花の楽しみでもある『香り』。クオリティが上がってきていても、やはりアーティフィシャルフラワーには香りがありませんね。。。生花のみずみずしさに比べると劣る部分でもあります。

 

◆プリザーブドフラワーとは

新鮮な生花や植物を専用の液に漬け、脱色した後に色を入れていくという、生花に特殊な加工をしたものがプリザ―ブドフラワーです。元々は生花ですが、水やり日光は不要で数年綺麗な状態で保つことができます。手触りは生花に近くソフトです。着色をしているので色展開(色の種類)は多く、プリザーブドフラワーならではの配色も見られます。

生花の中にはプリザーブドフラワー加工に適さないお花もあるので、種類でいうとアーティフィシャルフラワーに比べて少なめです。

◆プリザーブドフラワーのメリット・デメリット

 

メリット①生花に近いソフトな質感

プリザーブドフラワーの殆どが生花に近いしっとりとした質感です。色合いもナチュラルなものですと、見た目も手触りも生花に劣らない高品質なプリザーブドフラワーもあります。

 

メリット②枯れずに長く楽しめる

プリザーブドフラワーは半年から3年くらいが綺麗に保管できると言われています。こちらも保管方法によってかなりのばらつきがあります。傷つきやすいアレンジメントなどはケースに入れて飾っている方が多いですね。

デメリット①繊細なので取り扱いに注意

プリザーブドフラワーはとても繊細で花びらが傷つきやすく、欠けやすいのでアレンジメントする際も、飾り方も気を使わなければなりません。湿気や乾燥にも弱いので色落ちや花びらにシワが目立ってくるので要注意です。


 

アーティフィシャルフラワーとプリザーブドフラワーの特徴を簡単にまとめてみましたが、それぞれの良さを活かしたデザインを考えるのはとっても楽しいですね。

私は昨年、アーティフィシャルフラワーを生産している中国の工場に見学に行ってきました。たくさんの工場の中から私が伺ったのは主にヨーロッパのデザイナーさんと取引きのある工場で、アーティフィシャルフラワーが出来るまでを最初から最後まで見学してきました。

 

特に印象に残っているのは、染色過程でした。生花を購入し何度も何度もその色に近づける作業を見学しながら、アーティフィシャルフラワーのクオリティが上がっている訳を実際に見て知りました。他にももっともっとお伝えしたい制作工程がたくさんありましたのでまた次回ご紹介させていただきますね。

いかがでしたか?アーティフィシャルフラワー、プリザーブドフラワーそれぞれに、良い点と残念な点とありましたね。実際に何か作りたいデザインを考えるとき、まずはこれら素材の長所・短所を知識として持っておくと、デザインの可能性は一気に広がります。ぜひ今度試してみてくださいね!