こんにちは、メリアルームアーティフィシャルフラワースクールの野村です。前回、ブーケデザインの一つ、「シャンペトルブーケ」について書きましたが、今回もウエディングブーケについて。ブーケの選び方について、最近私が感じること、私なりの選びかたのポイント、持論(というと偉そうですが)について、書きいてみたいと思います。
まず初めに、そもそもウエディングブーケにはどのような形があるのか、という基本的なところから簡単に説明させていただきます。ウエディングブーケの基本の形(シルエット)には以下があります。
◇ウエディングブーケの種類
- ・ラウンドブーケ・・・花を半円状に集めて作った丸い形のブーケ。お花はバラやラナンキュラス、など、単体で丸い形をした花を使用することが多いです。またアジサイのような細かな小花を房で分解して丸く形成していくものもあります。比較的、可愛らしい印象になることが多いブーケです。
- ・キャスケードブーケ・・・流れるようなシルエットで、優雅でボリュームのある縦のラインが特長のブーケ。ユリやカラーなど、見た目にも主張のある花を使用するとさらに豪華になります。見ごたえがあるブーケのため、広い会場での挙式にも向いていると言われています。
- ・オーバルブーケ・・・涙の雫の形に似ていることからティアドロップとも言われています。ラウンド型よりも大人っぽく、雫の下の垂れる部分の長さやボリュームによって、可愛くも清楚にも豪華にもなる形です。
- ・クラッチブーケ・・・花を摘んで束ねただけのような自然な形のブーケ。花首から茎までをそのまま使い、ナチュラルな雰囲気が特長です。使う花材によってナチュラルになったり優雅になったりと、イメージが全く変わるブーケです。
- ・メリアブーケ・・・花びらを１枚１枚重ねていき、大輪の花を形作る手法のブーケ。バラで作る「メリアローズ」が有名です。花びらの中心から外側にかけてグラデーションを作るなど、加工された花ならではの個性的なブーケを表現することが可能です。
まだまだたくさんありますが、一般的にはこの5つが代表的でしょうか。そして次に、ウエディングブーケの選び方についてですが、よくあるウエディング雑誌などには「ドレスのデザインに合わせて、ブーケの形を決める」というようなことが一般的な選び方として言われています。具体的には以下のようなことが言われています。
◇ドレスのデザインから見るウエディングブーケの選び方
- ・トレーンが長いドレス(トレーンとはドレスの引き裾のことで、後ろに長く引きずったスカートの裾の部分のこと。トレーンが長いほど身分が高いとされている)、正統派・格調高い雰囲気のドレス→「キャスケードブーケ」がおすすめ
- ・ボリュームのあるクラシカルな雰囲気のドレス、ベルラインのドレス→「オーバルブーケ」がおすすめ
- ・Aラインドレス、マーメイドドレス、その他愛らしい雰囲気のドレス、オールマイティーなドレス→「ラウンドブーケ」がおすすめ
- ・カジュアルでナチュラルな雰囲気のドレス→「クラッチブーケ」
勿論間違ってはいないですし、迷った時はこれを参考に選んだ頂ければ間違えないと思います。でも私が最近思うのが、もっとブーケは自由にデザインして、bride自身が表現できる、brideらしさが伝わるデザインでいいのではないかなと思います！！
格調高い教会でクラシカルなトレーンの長い正統派のドレスでも、一般的にナチュラル・カジュアル系と言われているクラッチブーケを持って良いんじゃないかな。クラッチブーケでも、お花の種類をクラシカルなフォルムのもの、グリーンもマット系、シルバー系などを使用すれば十分にクラシカルですし、ボリュームを少し大きめにしたり、ツタを流しても、長いトレーンとのバランスも良いと思います。
ブーケのデザインを決める、選ぶのに大切なのは、どういう雰囲気にしたいのか。ガーリー、ラグジュアリー、クラシカル、ポップ、ファンシー、ファンキー！！なんでもいいと思います。しっかり自分のイメージを持つこと。イコール、「自分らしさ」とは何かを知る、自分が一番笑顔になれる雰囲気・スタイルは何かということですね。
さらに、ドレスの質感、艶、マット、シルク、タフタレース、オーガンジー重厚感、軽やか、ふわふわ・・・。ドレスに使用しているモチーフも意識してブーケに取り入れるのも、おすすめです。例えば、小花の刺繍が入っていれば、その小花に似た生花をブーケに使用してみたり。
ウエディングブーケのデザインポイントは色々。迷ってしまう、悩んでしまいますよね。そんな時こそ私たちフローリストの出番です！！こういうドレスだからこのデザインじゃないといけないと決めつけず、「こういうブーケを持ちたい。こういう雰囲気にしたい。このお花を使いたい」など、フローリストに色々たくさんイメージを伝えて下さい。
そこから、その方の人柄、ドレスとの相性なとトータル的に考えてデザインしていくのが私たちフローリストの仕事です。
これからbrideになるプレ花嫁の皆様、ぜひ既成概念にとらわれず、自分らしい素敵なブーケを見つけて下さいね。そして迷ったら、ぜひ信頼おけるフローリストにご相談してみてくださいね。
◆Meriaroom Wedding Flower◆—————————————
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